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ALBUM
OZZY OSBOURNE
PATIENT NUMBER 9

Sony Music International Japan

オジーの前作『オーディナリーマン』(2019年)は10年ぶりのアルバムで、それをリリースした数日後に、すでに次のアルバムに取り掛かっていることを発表している。さて、それは新型コロナ感染症の蔓延と自身の体調不良により、予想より少し時間がかかってしまった。数十年に亘るアルコールと薬物の乱用が遂に彼を追いつめ、背中と首を手術する羽目になったが、再びツアーに出たいという願望がそれを克服した彼を駆り立てているようだ。オジーを止めることはできないし、このアルバムは、たとえ彼がパーキンソン病の運動障害を抱えていても、彼のジャンルの誰よりも優れたアルバム用の楽曲を書き、録音することができることを証明している。

 

1980年代以降のオジーのアルバムで、これほど素晴らしいものは、かなり昔に戻らないと見つからない。『オーディナリーマン』よりもダークでメロディアスな曲が多く、より邪悪でマニアックな、要するに僕らの知っているオジーの姿だ。アレンジはクラシックで、並走するギターの名手たちがずらりと並ぶ。ベック、クラプトン、ワイルド、パールジャムのマイク・マクレディ、トニー・アイオミたちが参加しており、アイオミ参加曲は70年代にブラック・サバスの新譜を買ったときの感覚を思い出すために巻き戻しボタンに飛びつくようなトラックである。ガンズ・アンド・ローゼズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、フー・ファイターズなどのメンバーも参加している。

 

プロデュースには再びアンドリュー・ワットが参加し、上記のミュージシャンたちをまとめて、非常に首尾一貫した、自由な流れのアルバムを作り上げた。かといって、明らかにかの地で膨大な時間を経てきた音楽の集大成という感じはしない。オジーのボーカルもまた『オーディナリーマン』よりもよく捉えられており、実際、オジーは声帯がフル稼働していたであろうメガツアー時代と同じようなサウンドを聴かせてくれている。日本では、英語と日本語のブックレットが入った16ページのジュエルケース入りの通常盤と、トッド・マクファーレンのアートワークと両面ポスターが入った大きめのソフトパック入りの限定盤の2種類が発売される。いずれもBS2CDでマスタリングされている。

 

オジーは限りなく不滅に近い存在であり、『患者No.9』は彼がまだやり終えていない証拠である。最近、イギリスのガーディアン紙とのインタヴューにおいて彼は、「あなたはオジー・オズボーンの終わりを見ていない。それは保証する。」と語っている。「もし、俺が1曲目で死ぬようなことがあっても、次の日には戻ってくるよ。」とも言っている。誰かそんな彼に逆らいたい人はいるかな?

 

Track List

Patient Number 9

Immortal

Parasite

No Escape From Now

One Of Those Days

A Thousand Shades

Mr Darkness

Nothing Feels Right

Evil Shuffle

Degradation Rules

Dead And Gone

God Only Knows

Darkside Blues

Images and Words.jpg

ALBUM
DREAM THEATER

IMAGES AND WORDS DEMOS

Sony Music International Japan

今年の「ダウンロード・ジャパン」にヘッドラインで出演した後、リマスターされた「Lost Not Forgotten(忘れちゃいけない)」シリーズから新しいマンスリー・オファーの登場だ。今回は、1989年から1991年の3年間に亘るリードヴォーカルの定まらなかった時期の『Images And Words demo』を収録している。知らない人のために少し説明すると、バンドは85年に結成され、89年にデビュー・アルバムをリリースしたが、批評家からはほとんど無視され、チャートにも入らなかった。その後、リード・シンガーであるチャーリー・ドミニシが脱退。その後、彼らのレーベルであるメカニックが彼らとの契約を打ち切った。このCDセットはそこから始まる。

 

これらの録音は、まさに何もないところからゴールドレコードを獲得するまでになったバンドの歴史的なドキュメントであり、現代の音楽研究者にとって非常に興味深い旅と言えるだろう。まずデビュー作『When Dream And Day Unite』を聴き、その後、作曲、オーディション、レコード会社のデモ、契約後のプリプロダクションというプロセスを経たこの一連の録音を聴き、そして完成したアルバム『Images And Words』を聴くと、バンドがいかに音楽的に進化したかがよく分かる。シリーズ全体がそうであるようにコレクターズ・リリースだが、特にこの作品は、当時のポートノイ/ペトルーシ/ミョン/ムーアの布陣が目指した完成度の追求が感じられるという点で意義がある。ここに収録されている3人のボーカリストのオーディション(マイクスポットには200人の応募があったそうだ)は非常に良く、なぜ不採用になったのか不思議なくらいだ。適任のプロデューサーによれば、もっと磨かれていいものになったはずだ。もちろん、その答えはジェームス・ラブリーを探していたということで、あとはよく言われるように、「歴史に残る」ことになったわけだ。

 

パッケージはシリーズ(今回で13作目)の流れを汲み、ディスクは万華鏡のイメージを前面に出したシルキーなデジパックに収められている。英語版ブックレットはないが、24ページの日本語版ブックレットが付いている。ディスクはBS2CDでマスタリングされており、2005年のオリジナル公式ブートレグ盤から大幅にオーディオがアップグレードされている。

 

2年の間に、曲は変化し、発展し、変容し、中には消えてしまうものもある。 アルバムの4つのステージを集めたこの作品には、そのすべてが詰まっている。ドリーム・シアター・マニアにとっては宝物であり、これからスーパースターを目指す人たちにとっては見習うべき収穫が多いものだろう。

Track List

Disc 1

Instrumental Demos

Metropolis

Take the Time

Learning to Live

Under A Glass Moon

Vocalist Audition Demos

Don't Look Past Me (John Hendricks)

To Live Forever (John Hendricks)

To Live Forever (Steve Stone)

A Change of Seasons (Chris Cintron)

 

Disc 2

The ATCO Demos

Metropolis

To Live Forever

Take the Time

I&W Pre-Production Demos

Pull Me Under

Another Day

Surrounded

Under a Glass Moon

Wait for Sleep

Learning to Live